録音が途切れる場合の解決方法

メッセージやディクテーションの録音中に発生しがちな問題の1つが、録音の途中で録音が中断してしまうということです。こうした問題の発生には2つの原因が考えられます。原因と解決方法は以下の通りです:

1)通話終了の誤検知

録音または再生中に、ハードウェアが通話終了の合図を正しく検知しない場合にこうした問題が発生します。再生中に問題が発生する場合は、「General Settings」から「General」タブへ(Dial Dictationの場合)、または「Setting」の「Device」タブから「Advance Line Settings」へ行き、「Enable end-of-tone detection during playback(再生中に終了の合図を検知する)」オプションをオフにします。

録音中にのみ問題が発生する場合は、「Enable end-of-tone detection during playback(再生中に終了の合図を検知する)」をオンにし、「Enable software based end-of-call detection(ソフトウェアベースの通話終了検知機能を有効にする)」をオンにします。

2)DTMFの誤検知

電話のキーパッドを押した際に聞こえる音をDTMFトーンと呼びます。IVMとDial Dictateはこうしたキー(0-9、「#」および「*」)が押されたことに反応し録音を開始/停止します。問題が発生するのは、メッセージを録音中の音声の一部をモデムやテレフォニーカードがDTMFトーンと誤認識してしまった場合で、こうした場合は録音が停止し巻き戻されてしまいます。これはモデムやテレフォニーカード用ドライバの設計の問題であり、IVMやDial Dictateに起因する問題ではありません。

ハードウェアによってはこうした繊細すぎる音声認識に対処したアップデート版のドライバがあります(CallURLの最近のドライバなど)。こうしたドライバが存在する場合は、新しいドライバをダウンロードの上インストールしてください。稀に音声に対する感度を調整できる場合もありますが、殆どのハードウェアにはそうした調整機能がありません。IVMの場合は「Settings」の「Devices」タブから「Properties」ボタンを押して、またDial Dictateの場合は「General Settings」の「General」タブから「Configure」ボタンを押して、こうした調整が可能かどうか調べてください。

電話回線の音量が原因で誤検知が起こる場合もあります。電話回線の音量を僅かに下げることが可能かもしれませんのでお使いの電話サービス会社にお問い合わせの上後確認ください。

また、ユーザーの方からのご報告によると、マザーボード(AMDボード)を交換(Intel Pentium 4などに)することで問題が解決したということです。これは通常、ドライバに欠陥があるか(ドライバのアップデートをご検討ください)、BIOSの互換性に問題があるということを意味しています。BIOSはマザーボード上で制御を行うソフトウェアで、システムのパフォーマンス全般、特に拡張カード(PCIテレフォニーカードなど)に影響を及ぼします。BIOSは欠陥や互換性の問題がみつかることから、新しいボードのリリース後すぐにアップデートされることが殆どです。 新しいPCに同梱されているボードは最新版では無いことが良くありますので、お使いのマザーボードの製造メーカーにBIOSのアップグレードが可能かどうかお確かめの上、可能な場合はアップグレードを行ってください。BIOSのアップグレード作業を誤って行った場合システムが作動しなくなる可能性がありますので、アップグレードを行う際は説明書に従い慎重に作業を行ってください。

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