ネットワーキング用語とルーティングの問題

このページではネットワーキング用語およびパブリックインターネットからのユーザーアクセスをブロックしているルーティングの問題につきご説明いたします。

お使いのコンピュータにインターネットを使ってアクセスできるかどうかがここでの焦点になります。シンプルなネットワーク環境でコンピュータが直接接続(ケーブルやADSLモデムなどを経由していると思われます)されている場合はアクセスが可能なはずです。オフィス環境などの場合はプログラムがパブリックホストで実行されているか、ファイアウォールを開いてポートを転送することでコンピュータをパブリックで使えるよう設定できるようIT担当者にご相談いただけるかと思われます。自動ルーティングウィザードおよび関連設定では主に2番目のケースが問題になります。このケースは小規模なオフィスやご家庭のネットワークでコンピュータとインターネットの間にNATルーターが存在する場合によく起こります。

NATルーターはパブリックIPアドレスおよびパブリックポートへの接続に使われるパブリックアドレスとポートを翻訳し、NAT「内部」の複数のホストが1つのパブリックIPアドレスを共有できるようにするものです。これにより「外部」からは、プライベートネットワーク上のホストからの接続は全てISPからルーターに指定された1つのパブリックIPアドレスを使う1つのホストから来ているものとして扱われるようになります。これはIPアドレスの節約に役立ちますが1つ問題があります。NATが全てのホストを1つのIPアドレスの後ろに隠している状態で、「外部」のクライアントが「内部」の特定のホストに接続したい場合はどうなるのでしょうか?

殆どのNATルーターは特定のパブリックポートをプライベートネットワーク内部の特定のホストへ転送するよう設定することができます。ルーターがUPnPに対応している場合、ルーティングウィザードは自動的にポート転送のセットアップを行いパブリックIPアドレスを指定します。UPnP対応でない場合はルーターを手動で設定する必要があります。詳しくはこちらをご覧ください。

インターネットへの接続がサーバーから直接接続の場合であってもNATルーター経由であっても、最後に1つ問題が残ります。パブリックIPアドレスが動的IPである(アドレスが変更される)可能性があるという点です。この場合以下の3つのオプションがあります。1)変更される度に毎回ユーザーに通知する、2)ISPに連絡し固定IPアドレスを取得する(通常有料です)、3)動的ドメイン名サービスを使用する。

動的ドメイン名サービスでは、小さなクライアントプログラムが各IPアドレスの変更を検出し、ドメイン名のテーブルをアップデートする新しいアドレスのサービスを通知します。ユーザーがドメイン名を指定すると、指定したドメイン名が動的DNSサービスによりIPアドレスに翻訳されることで、お使いのサーバーにアクセスすることができるようになります。ルーターの多くにはこうしたサービスがいくつか含まれていますので、お使いのルーターが対応しているサービスにつきお確かめください。