Axon のエラーメッセージに関する手引き

VoIP電話で通話を行う際によく表示される応答コードを以下に列記します。コードは100から600の範囲で、100ごとに応答のクラスが異なります。

1.0 1xx Responses(100番代の応答)

これらの応答は「暫定応答」として扱われ、サーバーが何らかの作業を行っているが、要求に対する最終的な回答がまだ届いていないことを意味します。

1.1 100 Trying(処理中)

サーバーが要求を受領し要求の内容に従い作業を行っています。

1.2 180 Ringing(呼び出し中)

電話がかかってきたことを受信人に通知しています。

1.3 183 Session Progress(セッション状況)

通話状況に関する情報をお知らせします。

2.0 2xx Responses(200番代の応答)

これらの応答は「確定応答」として扱われます。

2.1 200 OK

要求が実行されました。

3.0 3xx Responses(300番代の応答)

これらの応答は「移動応答」として扱われ、通話受信人の新しいロケーションまたはその他のサービスについての情報をお知らせします。

3.1 301 Moved Permanently(永久不在)

通話受信人はこの場所に存在しないため、新しい場所(応答内でお知らせ)に連絡する必要があります。今後電話をかける際は新しい場所にかける必要があります。

3.2 302 Moved Temporarily(一時不在)

通話受信人が一時的に電話に出ることができないため、新しい場所(応答内でお知らせ)に連絡する必要があります。今後電話をかける際は元の場所を使います。

4.0 4xx Responses(400番代の応答)

これらの応答は「応答失敗」として扱われます。特定の要求に対して特定のクライアントまたはサーバーが応答しませんでした。

4.1 400 Bad Request(要求エラー)

構文エラーなどが原因でサーバーが要求を理解しませんでした。

4.2 401 Unauthorized(認証されていません)

要求の実行には認証が必要です。通常ユーザー名とパスワードの入力が必要になります。

4.3 403 Forbidden(禁止要求)

サーバーが要求を理解しましたが、要求の受付が拒否されました。同じ要求を繰り返しても要求が受け付けられる可能性は低いです。要求が拒否された理由をサーバーがお知らせする場合もありますが、必ずしもお知らせがあるとは限りません。

4.4 404 Not Found(見つかりません)

この番号に受信人が存在しません。受信人のクライアントがサーバーに登録されていない場合や、過去5~10分以上登録されていない場合にもこのメッセージが表示されます。

4.5 405 Method Not Allowed(許可されていない方法)

要求が理解されましたが、実行が許可されていません。許可されている要求タイプをサーバーが表示するはずです。

4.6 407 Proxy Authentication Required(プロキシ認証が必要)

コード 401同様、ユーザー名とパスワードの入力が必須となります。

4.7 408 Request Timeout(時間切れ)

サーバーが時間内に要求の処理を行うことができませんでした。

4.8 410 Gone(所在不明)

通話受信人がこの番号に存在せず、サーバーも新しい連絡先がわかりません。

4.9 415 Unsupported Media Type(非対応のメディアタイプ)

これは通常、電話をかけた側と受けた側の通話用コーデックが一致しなかったことを意味します(例:いずれの側も一般的なコーデックを使用していない場合など)。VoIP-PSTN間の通話の場合、VoIP電話とVoIPゲートウェイサーバーの間のコーデック交渉に失敗したということです。問題を解決する唯一の方法は、電話をかけている側と受けている側の両方で対応しているコーデックを探し、両方の側が同様のコーデックを使用する方法を探すということです。より多くのコーデックに対応しているVoIIP電話を別途お使いいただく必要があるかもしれません。

4.10 480 Temporarily Unavailable(一時的に利用できません)

通話の受信人に電話が繋がりましたが、何らかの理由で受信人が電話に応答できません(例:受信人が着信拒否をしている場合など)。しばらく経ってからおかけ直しください。

4.11 481 Call/Transaction Does Not Exist(通話/作業が存在しません)

通話の受信人が要求を受信しましたが、実行中または前回実行した作業とマッチしなかったため受信人が要求を処理できません。

4.12 482 Loop Detected(ループ検出)

サーバーが今受けたばかりの要求と同じところに対する要求が届きました。

4.12 483 Too Many Hops(ホップ過多)

「Max-Forwards」領域がゼロに設定された要求がサーバーに届きました。これは要求がサーバーに到達する前に経過したポイントが多すぎたことを意味します。発信人がプライベートのIPアドレスから要求を行っている場合にこのメッセージを表示するサーバーもあります(例:STUNおよびuPnPがクライアントでオフになっている場合)。数秒後に再度要求の処理を試みることも出来ます。

4.13 484 Address Incomplete(不完全な宛先)

宛先が不完全な要求をサーバーが受信しました。宛先は以下の形式で無ければなりません:[番号]@[SIPサーバー]:[ポート]

4.14 486 Busy Here(ビジー状態)

通話の受信人に繋がりましたが、電話に出られない状況のようです。

4.15 487 Request Terminated(要求終了)

送信済みの要求がサーバーまたは受信人により「BYE」または「CANCEL」を使って終了されました。この応答は複数の電話にかかった電話に1つの電話で応答するといった状況に表示されることがあります。応答しなかった他のすべての電話にこの応答が表示されます。

4.16 488 Not Acceptable Here(受け取り不可)

通話受信人が要求を受け取りましたが、コーデックに問題があった、IPアドレスまたは音声送信先ポートが受け付け不可、もしくはセッション記述自体のフォーマットに問題があったなどの理由でセッション記述が拒否されました。別のアドレス宛であれば問題ない場合があります。

4.17 491 Request Pending(要求保留)

受信人が既に同じ要求を受信しており、現在処理中です。

5.00 5xx Responses(500番代の応答)

これらの応答は4xxと同様に「応答失敗」として扱われますが、5xxはサーバーからのみ発信される応答です。

5.01 500 Server Internal Error(サーバー内部エラー)

要求の実行を妨げる問題をサーバーが見つけました。数秒待ってから再度お試しください。

5.01 501 Not Implemented(実装されていません)

サーバーが要求を実行するのに必要な手段がありません。

5.02 503 Service Unavailable(サービスの利用不可)

サーバーのオーバーロードまたはメンテナンス不足により一時的に要求の処理を行えません。サーバーがこうした状況にある場合、必ずしもこうしたメッセージを表示するとは限らず、単純に要求が無視または拒否され、通話が終了することもあります。要求の再送信についてサーバーから通知がない場合は、「500 Server Internal Error」と同様に扱います。

5.03 505 Version Not Supporte(サポートされていないバージョンです)

サーバーが要求に使われたSIPプロトコルに対応していません。

6.00 6xx Responses(600番代の応答)

これらの応答は「全体エラー」として扱われ、通話要求がどこかで拒否され、また別途記載がない限り今後も同様に拒否される可能性があることを意味します。

6.01 603 Declined(応答拒否)

受信人に繋がりましたが、受信人が応対できない(または応対したくない)状態です。要求をどこかに迂回することができないことを受信人が理解している場合にこうした応答が表示されがちです。

6.02 606 Not Acceptable(受け取り不可)

通話受信人が要求を受け取りましたが、コーデックに問題があった、IPアドレスまたは音声送信先ポートが受け付け不可、もしくはセッション記述自体のフォーマットに問題があったなどの理由でセッション記述が拒否されました。同じセッション記述を使った要求は、送信先を問わず同様の応答を受信する可能性が高いです。