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パブリックインターネットからコンピュータへのアクセスを可能にする

ルーターがコンピュータへの接続を開放するよう設定


このページでは、サーバベースのアプリケーションへのリモートアクセスに関するトラブルシューティング用のチュートリアル 「パブリックインターネットからコンピュータへのアクセスを可能にする」から「ルーターとポートの開放」に関するビデオの内容をお読みいただけます。


ルーターとNAT構成

ご家庭やオフィスでは昨今、NATルーターを使って1つのパブリックIPアドレス上の複数のコンピュータやデバイスを管理しています。NATルーターは非常に便利ですが、サーバベースのアプリケーションを使用する際は問題が発生する場合があります

問題が発生する箇所は通常IPアドレスに関するものです。NATルーターはルーター側がパブリックIPを取り、ローカルネットワーク内のコンピュータにローカルIPアドレスを割り当てることで、同じIPアドレスの共有を効率的に行います。外部インターネットのユーザーにファイルや表示、その他のコンピュータ上の情報へのアクセスを許可しない限りシステムは問題なく機能します。しかし、パブリックIPアドレスを通してコンピュータへのアクセスを試みると、ルーターまでしか到達できず、ルーターは事前に設定されていない限りどのコンピュータに接続を開放すべきか判断ができないという事態になります。

接続をどのコンピュータに開放すべきかルーターに事前設定することをポートの開放と呼びます。各サーバベースアプリケーションにはそれぞれポート番号があります。ルーターに接続の開放を伝えるにあたり、このポート番号は非常に重要になってきます。

ポートの管理やルーターの設定といった手間を省くために、NATの多くはUniversal Plug and Play、通称UPnPと呼ばれる仕様を備えています。ルーターでUPnPが有効になっていると、コンピュータ上のアプリケーションは自動的に開放を行うことができます。プログラムは要求を受信するポートをルーターに伝え、ルーターは外部インターネットからの情報が正しいローカルコンピュータで検出されるよう、必要な開放設定を行います。これによりポートは正しいコンピュータのサーバベースプログラムによって管理されますので、ネットワーク管理の手間を省くことができます。

UPnPがルーターにない場合、またセキュリティの関係でUPnPが有効になっていない場合はポート開放を手動で行う必要があります。

まず始めに、アプリケーションが使っているポートと接続のタイプ(TCPまたはUDPのいずれかのはずです)を調べる必要があります。これらの情報は通常プログラム設定、ヘルプ、またはウェブサイトで探すことができます。プログラムによってはプログラム用にリザーブされている特定のポートを使うものがあります。例えばWebトラフィックのHTTPはポート80、電子メール送信のSMTPはポート25がそれぞれリザーブされています。

次にルーターにログインし、設定にアクセスします。手順はルーターごとに異なりますので、お使いのルーターのヘルプを読みアクセス方法およびポートの開放の方法をお調べください。これからご説明することはルーターを取り扱う上で手がかりになると思われる事柄ですが、いずれも出発点となる情報に過ぎない旨をご承知おきください。

ルーターのソフトウェアにアクセスします。

ルーターの設定にアクセスする方法のひとつとして、ブラウザにルーターの内部IPアドレスを入力するというものがあります。デフォルトのIPアドレスはルーターのヘルプをご覧頂くか、もしくはルーターの製品番号をインターネットで検索をしてみてください。各種ルーターのデフォルトIP一覧を掲載したウェブサイト、またはお使いのルーターに関する説明が書かれた文書などが見つかるはずです。

ユーザー名とパスワードを入力します。

ルーターの設定にアクセスするにはユーザー名とパスワードノン入力が必要です。設定をデフォルトから変更していない場合は、ユーザー名をadmin、パスワードをadmin、password、1234もしくは空欄のままで入力してみてください。この方法でログインができない場合は、ルーターの説明書などをお読みいただきログイン方法をご確認ください。

ポート開放設定セクションを探します。

ポート開放設定セクションの場所はルーターごとに異なります。ポート開放は簡単に検索できる場合もありますが、予想外の場所にある場合や、ローカルネットワーク、ゲームとアプリケーション、ファイアウォール、バーチャルサーバ、詳細設定、構成、NATなどと言ったメニューに含まれている場合もあります。

ポート開放画面

ポートが開放されるルーターの設定画面はルーターごとに異なります。多くの場合、画面は表形式で表示されます。特定のルーターにポートの開放を設定するために必要な情報が何であるかを知っておくことが大切です。必要になると思われる情報は次のとおりです。ルーターによっては、これら全ての情報が必要ではない場合もありますし、また別の形での情報が必要となる場合もありますのでご注意ください。あくまでも一例としてご参照ください。

アプリケーション欄、コメント欄、または名前欄

ポートを開放するアプリケーションを覚えておくためのものです。この欄はユーザー自身のメモ的な役割ですので、入力内容がポート開放自体に及ぼす影響はありません。

インデックス、ID番号、またはルーター番号

この番号は一覧内で空いている番号を割り振られる場合と、ご自身で番号を設定する場合の2通りがあります。番号は一意である必要があります。この欄もユーザー自身のメモ的な役割ですので、入力内容がポート開放自体に及ぼす影響はありません。ルーターによってはID番号を割り当てないものや、ID番号の使用を許可しないものもあります。

プロトコルまたはポートの種類

これはアプリケーションが情報交換に使用する接続方法のことで、通常TCPまたはUDPです。この情報はアプリケーションのヘルプで見つけることができます。稀にTCPとUDPの両方を使用するアプリケーションがあります。ポート設定画面にTCPおよびUDPを選択するオプションが表示されない場合は、それぞれのプロトコルにポート開放設定を入力する必要があります。.

グローバル、パブリック、または外部ポート、および、ローカル、プライベート、または内部ポート

ここに開放するアプリケーションのポートを入力します。アプリケーションのヘルプをご覧頂くと開放するポートの情報がみつかるはずです。番号は1~65535の範囲です。殆どの場合、いずれにも同じポート番号が入ります。ルーターによってはパブリックポートとプライベートポートの選択ができない場合もありますが、選択できる場合は、パブリックおよびプライベートポートは2台のコンピュータのポートを開放することができます。これを行うには、まだ使用していない新しいポート番号をパブリックポートに入力し、アプリケーションのポートを各コンピュータのプライベートポートに入力します。

開始ポートと終了ポート

アプリケーションによっては一連のポートを開放する必要があります。最初のポート番号を開始ポートとして入力し、最後の番号を終了ポートとして入力します。開放するポート番号が1つしかないにもかかわらず開始ポートと終了ポートの入力を要求された場合は、いずれのポートにも同じ番号を入力します。

サーバーIPまたはホストIP

これはコンピュータのIPアドレスのことです。ドロップダウンメニューからコンピュータ名を選ぶことができる場合もありますが、殆どの場合はローカルIPアドレスをユーザー自身が入力する必要があります。Windowsをお使いの場合はキーボードのWindowsキーとRを同時に押すことでIPアドレスを取得することができます。

表示された画面の入力欄にcmdと入力をしてください。コマンド画面が開きますので、ipconfigと入力をします。表示された情報の中からIPアドレスを探します。

状況の有効化と無効化

入力状態を有効にすると、設定どおりにルーターがポートを開放します。無効状態の場合はポートの開放は行われません。

ルーターのポート開放設定を完了すると、外部インターネットにお使いのアプリケーションが表示されるはずです。ポート開放にまだ問題があるという場合は、自動的にポート開放を行うプログラムを使うなどの方法をお使いいただくこともできます。また、ポート開放以外の問題も発生している場合もあります。オペレーティングシステム、ルーター、その他コンピュータにインストールされている全てのセキュリティ・ソフトウェアのファイアウォール設定をご確認ください。 また、静的IPアドレスの有無についてもご確認ください。インターネットサービスプロバイダの多くは一時的なパブリックIPアドレスを割り当てるため、コンピュータを起動するたびにパブリックIPアドレスが変更されている可能性があります。これが原因で問題が発生していると思われる場合は、静的IPアドレスの重要性に関する当社のビデオチュートリアル、またはファイアウォールやSTUNに関するチュートリアルをご覧になってください。各チュートリアルのアドレスは画面上に表示されています。チュートリアルをご利用いただきありがとうございました。


サーバベースソフトウェアに関するチュートリアル


IPアドレス
ルーター問題とポートの開放
ファイアウォール構成
STUN
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