ファイルのフォーマット変換とファイルサイズの関係
質問:
ファイルのフォーマットを変換すると、変換後のファイルサイズが変換前と少し違っていたり大きくなりすぎたりするのはなぜですか?
回答:
変換後のファイルサイズが変換前のものとは異なる要因には以下のようなものがあります:
- 変換前と変換後のファイルフォーマット
- 変換前のファイルのエンコード設定
- 変換後のファイル用に選択した設定項目
WMAやMP3、OGG、FLAC、AACなどのファイルフォーマットは全て圧縮されているため、これらのファイルのフォーマットを変換した際にはファイルサイズがあまり縮小されません。
waveファイルはエンコードの際に使われたコーデックにより、圧縮されているものとされていないものがあります。PCMやA-Law、Mu-Lawなどのコーデックを使った場合は圧縮が行われず、GSMやADPCMなどを使った場合はファイルが圧縮されます。非圧縮のWaveファイルから圧縮Waveファイル(または他の圧縮ファイル)に変換を行った場合は、圧縮ファイルから圧縮ファイルに変換した際に比べてファイルサイズがより大幅に縮小されます。
変換後のファイルがどの程度の大きさになるかを調べる方法は以下の通りです:
- 変換前と変換後のファイルが圧縮ファイルと非圧縮ファイルのいずれであるか確認します。圧縮ファイルと非圧縮ファイルなどファイルのフォーマットに関する詳細は以下のページをご覧ください:https://www.nch.com.au/acm/jp/formats.html
- 変換前のファイルの音声プロパティを調べます。調べ方の手順は以下の通りです:
- Wave、MP3、WMAフォーマットの場合:
- Windowsエクスプローラを開き、音声ファイルを指定します。
- 音声ファイルを右クリックしてプロパティを選択すると画面が開くので、この画面の概要タブをクリックします。
- 詳細ボタンがある場合はクリックします。
- 画面を一番下までスクロールすると音声という項目があります。ファイルのフォーマットがMP3またはWMAの場合は、この項目に書かれているビットレートとチャンネルおよび音声のサンプルレートを確認します。Waveファイルの場合はチャンネルと音声のサンプルレートおよび音声フォーマットを確認します。
- 他のフォーマットの場合:
- Wavepadで音声ファイルを開き、メイン画面の下部に表示されているサンプルレートとチャンネルを確認します。
- 前述のステップ2で確認した変換前のファイルの内容と、変換後のファイルの設定内容を比べます。チャンネルやサンプルレート、ビットレートなどを比較し、どちらの数値が大きいかを確認します。数値が大きいほどファイルサイズが大きくなります。いずれかのファイルが非圧縮ファイルであった場合、殆どの場合は非圧縮ファイルのサイズの方が大きくなります。変換後のファイルにどのような設定が行われているかわからない場合は、ソフトウェアのマニュアルをご参照ください。
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