発信者情報の検出に関する問題を解決する

発信者情報を提供するプログラムにはいくつかありますが、主に使われているものはFSKおよびDTMFです(CallURLボードの場合はこの2種類にのみ対応しています)。お使いのプログラムの種類を確認する場合は、お使いの電話サービス会社にご連絡ください。

お使いのシステムが発信者情報を検出しない場合は以下のような点につきご確認ください。

  1. まず最初に確認する必要があるのは、お使いの電話サービス会社が発信者情報の提供を行っているかどうかという点です。通常こうしたサービスは別途料金を払って契約するタイプとなっています。
  2. 次に、お使いのハードウェアが発信者情報の読解が可能なタイプであることを確認します(モデムやボードによっては不可能なものもあります)。当社がお勧めするCallURLおよびDialogic製のボード(https://www.nch.com.au/ivm/modems.html#ABE)は発信者情報に対応しています。発信者名の情報が可能なハードウェアは更に限られており、CallURLのボードはこれには対応していません。
  3. 発信者情報は最初の呼び出し音と2回目の呼び出し音の間に提供されるため、ソフトウェアが応答するまでには最低2回の呼び出し音が必要です。IVM電話応答ソフトをお使いの場合、「設定」画面を使って呼び出し音の回数を設定することが出来ます。「設定」から「一般」タブを選択し、呼び出し音の回数を2回以上に設定します(初期設定の3回が最も一般的です)。
  4. PABXシステムは一般的に発信者情報を除去しますので、PABX上の内線には情報が届きません。通常、アナログポートに接続する回線が必要です(例:純粋な外線)。
  5. Dialogicの音声ボードをお使いの場合は、Dialogicの設定項目「Report Call」を3に変更することで発信者情報の受信に十分な呼出回数を設定できます。
  6. 発信者情報は、お使いの回線の市外局番以外からの発信の場合、情報を受け取れない場合があります。これはお使いの電話サービス会社によりますので、必要に応じてご確認ください。
  7. 電話回線の状況が悪い場合は発信者情報の取得に問題が発生し、情報の表示が不安定になります。
  8. 発信者番号の提供のみで、発信者名は提供して無い電話会社もあります。
  9. 殆どのハードウェアはDTMFとFSKタイプの発信者情報のみに対応しています。お使いのハードウェアと電話会社が同様の発信者情報に対応していることをご確認ください。
CallURL製ボード

CallURL製ボードの設定の確認方法

  1. ソフトウェア(例:IVM)を終了します
  2. CallURL回線検出を実行し、スタートメニューでかんたんTapiを分類して「回線検出」をプログラムします。「チャンネルの割り当てが出来ません」というエラーメッセージが表示される場合はソフトウェアが終了されていないか、または他のソフトウェアがボード上で実行中であることを意味します。実行中のソフトウェアを確認し終了してください
  3. チャンネル(例:カードに接続されている各電話)をプルダウンメニューから選び、最初のチャンネル(Channel 1)を選択します
  4. 設定メニューのTAPI設定オプションで発信者情報の値を確認し、お使いのシステムと一致していることを確認してください
  5. 全てのチャンネルに上記の作業を行います
  6. コンピュータを再起動します(サービスとして実行している場合に必要です)
  7. ソフトウェアを再起動します
上記の通り確認中に設定の変更が必要だった場合は、問題が発見・解決されたことになりますので再起動後はIVMが正しく機能するはずです。

その他のボードとモデム

設定はデバイスごとに大幅に異なりますので、お使いのデバイスに適した設定を行う必要があります。このガイドには載っていないデバイスの設定につきご存知の場合は、是非その詳細をお知らせください。ガイドに追記させていただきます。

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